夫婦起業で失敗しやすい特徴7選
「夫婦で一緒に起業できたらいいな」
「夫婦それぞれの得意なことを活かして仕事ができたらいいな」
そんなふうに考える方も多いのではないでしょうか。
先にもお伝えしていましたが、夫婦で起業することには、一人で起業することにはない魅力があります。
・お互いの得意なことを活かせる
・相談できる相手が そばにいる
・同じ目標に向かって仕事ができたりする
これは、夫婦起業の大きなメリットです。
ただ一方で、夫婦だからこそ起こりやすい問題もあります。
「夫婦なら、お互いのことをよくわかっているから大丈夫」
と思っていたのに、実際に一緒に仕事を始めると、
「こんなはずじゃなかった」
「なんで私ばかりやっているの?」
「仕事のことばかりで、夫婦の時間がなくなった」
と悩むこともあります。
夫婦起業でうまくいかない原因は、必ずしも「夫婦仲が悪いから」ではありません。
むしろ、夫婦だからこそ話し合わなくてもわかってくれると思ってしまったり、仕事のルールを決めないまま始めてしまったりすることが原因になる場合もあります。
そこで今回は、夫婦起業で失敗しやすい夫婦の7つの特徴をご紹介します。
これから夫婦で起業を考えている方は、ぜひ始める前の参考にしてみてください。
夫婦起業で失敗しやすい夫婦とは?
まず最初にお伝えしたいのは、今回ご紹介する特徴に当てはまるからといって、「夫婦起業に向いていない」ということではありません。そこだけは間違えのないようにしてくださいね!
夫婦起業で起こる問題の多くは、事前に話し合い、ルールを決めておくことで防げるものです。
大切なのは、「私たちは大丈夫」と思い込むことではなく、
「夫婦で仕事を始めたら、どんな問題が起こる可能性があるだろう?」と考えておくことです。
夫婦起業で失敗しやすい特徴7選を見ていきましょう。
1.夫婦で起業する目的が違う
夫婦で一緒に起業するとき、最初に確認しておきたいのが、「なぜ起業したいのか」ということです。
例えば、夫婦それぞれにこんな思いがあるかもしれません。
夫は、
「今より収入を増やしたい」
「会社員ではできない仕事に挑戦したい」
一方、妻は、
「子どもとの時間を増やしたい」
「自宅でできる仕事をしたい」
どちらも間違いではありません。
しかし、夫婦で目指しているものが違うと、仕事を進める中で少しずつズレが生まれてきます。
例えば、売上を増やすために仕事の時間を増やしたい夫と、家族との時間を増やしたい妻。
どちらも夫婦起業を成功させたいと思っているのに、目指している方向が違うため、意見がぶつかることがあります。
起業する目的を夫婦で話し合う
夫婦 で起業する前に、
-
なぜ起業したいのか
-
どんな働き方をしたいのか
-
どれくらいの収入を目指すのか
-
家族との時間をどのようにしたいのか
-
5年後、10年後にどうなっていたいのか
について話し合ってみましょう。
夫婦で同じ夢を持つ必要はありません。切なのは、お互いが何を大切にしているのかを知ることです。
2.役割分担が曖昧な夫婦
夫婦起業でよく起こるのが、「誰が何をするのか決まっていない」という問題です。
例えば、
-
SNSの発信は誰がする?
-
お客様とのやり取りは誰がする?
-
経理は誰が担当する?
-
商品やサービスを考えるのは誰?
-
最終的な判断は誰がする?
これらが曖昧なまま仕事を始めると、
「これ、やってくれていると思っていた」
「なんで私ばかりやっているの?」
という不満につながります。
夫婦だからこそ、「空いている方がやればいい」と考えてしまうこともあります。
しかし、仕事が忙しくなってくると、その曖昧さが大きな問題になることがあります。
得意なことを活かして役割を決める役割分担は、必ずしもきれいに半分ずつ分ける必要はありません。
例えば、
夫は人と話すことが得意なので営業やお客様対応。
妻は細かい作業が得意なので経理や事務。
というように、お互いの得意なことを活かして決める方法もあります。
また、仕事を始めたばかりの頃は「とりあえず夫が営業、妻が経理」
と決めていても、後から変更しても大丈夫です。
大切なのは、今、誰が何を担当しているのかを夫婦で共有しておくことです。
3.「言わなくてもわかる」と思っている夫婦
夫婦は、一緒に生活している時間が長いからこそ、「これくらい言わなくてもわかるだろう」と思ってしまうことがあります。
しかし、夫婦と仕事仲間では関係性が少し違います。
会社であれば、
-
報告する
-
相談する
-
会議をする
-
予定を共有する
ということを当たり前のように行います。
しかし夫婦の場合、「家でいつでも話せるから」「必要になったら言えばいいから」と考えて、仕事の話をきちんと共有しないまま進めてしまうことがあります。
その結果、「そんな話、聞いていない」「なんで勝手に決めたの?」ということが起こります。
夫婦だからこそ、仕事の話をする時間をつくる、夫婦で仕事をする場合は、意識的に話し合う時間を作ることがおすすめです。
例えば、
-
毎週1回、仕事について話す時間を作る
-
今週やることを共有する
-
困っていることを話す
-
売上やお金の状況を確認する
-
来月の目標を話し合う
などです。
「夫婦だからわかってくれる」ではなく、「夫婦だからこそ、きちんと言葉にする」ことが大切です。





4.お金について話し合っていない夫婦
夫婦起業を考えるとき、どうしても、「どんな仕事をするか」「どうやってお客様を増やすか」に意識が向きます。
しかし、同じくらい大切なのが、『お金について夫婦で話し合っておくこと』です。
例えば、
-
起業するためにいくら使うのか
-
生活費はどうするのか
-
事業のお金は誰が管理するのか
-
いつまで赤字でも続けるのか
-
売上が出るまでどう生活するのか
などです。
特に夫婦起業の場合、事業のお金と家庭のお金が近いため、曖昧にしていると不安や不満につながることがあります。
『お金の話を避けない』これは鉄則といってもよいと思います。
お金の話は、夫婦でも話しにくいものです。
しかし、起業をするのであれば避けて通れません。
例えば、
「毎月の生活費はいくら必要なのか」
「事 業に使えるお金はいくらなのか」
を知っておくだけでも、今どのくらいの売上が必要なのかが見えてきます。
夫婦で起業するからこそ、家計と事業の両方を考える必要があります。最初から完璧な計画を作る必要はありません。
まずは、夫婦で現在の状況を共有するところから始めてみましょう。
5.どちらか一方だけがすべて決めている夫婦
夫婦起業といっても、すべてのことを二人で決めなければいけないわけではありません。
むしろ、
「この分野は夫が決める」
「この分野は妻が決める」
というように、それぞれに決定権を持つ方がスムーズに進むこともあります。
問題なのは、どちらか一方だけが何でも決めていて、もう一方が納得していない状態です。
例えば、
「新しいサービスを始めることになっていた」
「高額なサービスを契約していた」
「いつの間にか仕事が増えていた」
という状態では、不信感が生まれてしまいます。
何を一人で決めて、何を二人で決めるのかおすすめなのは、あらかじめ、一人で決めていいことと、夫婦で相談して決めることを分けておくことです。
例えば、
【担当者が決めること】
-
日々の仕事の進め方
-
自分の担当している業務
【夫婦で決めるこ と】
-
大きなお金を使うこと
-
新しい事業を始めること
-
働き方を大きく変えること
-
会社を辞めること
などです。すべてを二人で決める必要はありません。
しかし、お互いの人生や家庭に大きく関わることは、一緒に考えることが大切です。
6.仕事と家庭の区別がない夫婦
夫婦で起業すると、仕事と家庭の距離が非常に近くなります。
例えば、
・朝食を食べながら仕事の話。
・子どもと遊んでいるときも仕事の話。夕食中も、寝る前にも仕事の話…。
夫婦で一緒に仕事をしていると、このような状態になりやすいです。
最初は、「一緒に仕事ができて楽しい」と思っていても、いつの間にか、夫婦の時間がすべて仕事の時間になってしまうことがあります。
家庭に仕事を持ち込みすぎない工夫をする完全に仕事と家庭を分けることは難しいかもしれません。
特に自宅で仕事をしている場合は、なおさらです。
しかし、
-
夜○時以降は仕事の話をしない
-
休日は仕事をしない日を作る
-
食事中は仕事の話をしない
-
仕事の話をする時間を決める
など、夫婦なりのルールを作ることはできます。
夫婦起業を長く続けるためには、仕事を成功させ ることだけでなく、夫婦関係を大切にすることも必要です。
7.いきなり大きく始めようとする夫婦
夫婦で起業すると決めたとき、「せっかくやるなら本気でやろう」と思う方も多いでしょう。
その気持ちはとても大切です。
しかし、最初から、
-
二人とも会社を辞める
-
大きな借入をする
-
高額な設備を購入する
-
いきなり店舗を借りる
など、大きなリスクを取る必要があるとは限りません。
特に夫婦起業の場合、二人分の生活が事業にかかってくる可能性があります。そのため、売上がまだ安定していない段階で大きな固定費を抱えると、精神的なプレッシャーも大きくなります。
なので、大切なのは、「小さく始めて、少しずつ育てる」です。
もちろん、業種によっては最初に設備や店舗が必要な場合もあります。
しかし、可能であれば、小さく始めて、試して、改善するという方法がおすすめです。
例えば、
-
まずは副業から始める
-
小さなサービスから販売する
-
お客様の反応を見ながら改善する
-
売上が安定してから次のステップへ進む
という方法です。
夫婦二人で起業するからこそ、「勢い」だけではなく、家族の生活を守りながら進めること も大切にしたいですね。
夫婦起業で失敗しないために大切なこと
ここまで、夫婦起業で失敗しやすい夫婦の7つの特徴をご紹介しました。
もう一度まとめると、
-
夫婦で起業する目的が違う
-
役割分担が曖昧
-
「言わなくてもわかる」と思っている
-
お金について話し合っていない
-
どちらか一方だけがすべて決めている
-
仕事と家庭の区別がない
-
いきなり大きく始めようとする
ということです。
しかし、これらは、「夫婦だから起業に向いていない」という話ではありません。
むしろ、夫婦だからこそ、起業前に話し合っておくことがあるということだと私たちは考えています。
夫婦で一緒に仕事をすること には、大変なこともあります。
意見が合わないこともあるでしょう。
思ったように仕事が進まないこともあるかもしれません。
しかし、お互いの考えを知り、役割を決め、必要なことを話し合うことで、防げる問題もたくさんあります。
「失敗する夫婦」ではなく、「準備不足の夫婦」が多い
夫婦起業がうまくいかない原因は、能力がないからとは限りません。
夫婦仲が悪いからとも限りません。
多くの場合、「夫婦で仕事をするための準備ができていなかった」ということもあるのではないでしょうか。
夫婦だからわかってくれる。夫婦だから何とかなる。
そう思うのではなく、
夫婦だからこそ、きちんと話し合う。
夫婦だからこそ、お互いの考えを大切にする。
そんな準備が、夫婦起業を長く続けるためには大切だと思います。
これから夫婦で起業を考えている方は、ぜひ今回ご紹介した7つのポイントについて、一度夫婦で話してみてください。
「私たちは大丈夫かな?」
と確認することが、夫婦起業の最初の一歩になるかもしれません。






私たち夫婦の失敗談
私たち夫婦も、実際にたくさんつまずいてきました。
ここまで偉そうにお伝えしてきましたが、私たち夫婦も最初からうまくいったわけではありません。
副業から夫婦起業を始めて1~3ヶ月ほど経った頃、一番苦しかったのが時間の使い方でした。
平日は朝の1時間、仕事と子育てが終わってから1〜2時間、週末に3〜4時間。
限られた時間の中で、勉強会への参加、発信の準備、人と話す時間をどう確保するか、他にも家庭のことなど、毎週のようにどれを優先順位が高いのかわからず悩んで、とりあえず目の前のものから片っ端にやっていくという事をしていました。
そして気づいたのは、「何のためにやっているのか」が夫婦の間でズレていたり、本当の気持ちから出たものでなかったりすると、とたんに気持ちが揺らいでしまうということです。
たとえば、私たちの場合、お互いにやることがあるし、どちらかがやってくれるだろうという考えを持ってしまっていました。
そして、今日の終わりに確認すると、お互いがやってくれていると思い込み、できていないことがありました。
また、片方が予定を詰め込みすぎて、ブッキングをしてしまい身動きが取れない状態になってしまったり、やっていく中で、何をするかを伝えずに行動してしまい、知らなかったということでぶつかったりしました。
結局は、『他責』で動いていたことが原因だったこと、お互いの予定の確認ができていなかったこと、独りよがりになってしまっていたことで、意思疎通がとれていなかったんです。
だから、私たち夫婦も、仕事だからちゃんと話し合いや何のためにやっていくのかをもう一度考えようということになり、『他責』ではなく『自責』の考えを持つこと、何か行動をするときは必ずパートナーに声をかけること、夫婦でやっているので、一人で抱え込まず、必ず相談をすることをルールとして決めました。
もちろん、いつも完璧にできてるかというと、そうではありません。でもそれは、お互い必死になって取り組んでいるからだと思うんです。
失敗をするから成長がありますし、自分の糧になりやすいタイミングでもあります。
まずは、失敗を恐れずに、チャレンジしてみようという気持ちが大事になります。

